「ことばのポトラックvol.1」 絶賛発売中!

2011年3月11日に起きた東日本大震災から16日後の3月27日、大竹昭子の呼びかけで、サラヴァ東京(東京/渋谷)にてスタートしたことばを持ち寄るこころみ。第一回目には13人の詩人と作家たちが参加して感動的な会になりました。( potluck = 「持ち寄る」)

2011年7月19日火曜日

ことばのポトラック vol.4
詩の朗読会「女詩会」

日時 2011年9月25日 (日)  11:30 open 13:00 start
場所 サラヴァ東京
料金 3,000円(ブランチ付)【完全予約制】

新川和江さんの詩にあるように、誰だって束ねられたくはありません。「女」という括りが最初浮上したとき、誰もが「今更?」と思ったのでした。しかし一方で、私たちの胸には、ここ何年も、もう死んでしまった女のひとたちの「声」が溜まり続けていました。ここにいるひと、いないひと。 一人の地声、群れの地声。詩のなかから現れる「誰か」の声。(企画:平田俊子&小池昌代)

出演者


稲葉真弓(いなばまゆみ 詩人・作家)
1950年愛知県生まれ。高校生のころ西脇順三郎にいかれて以来、詩から離れられずにいます。小説を書くようになってからも、遠い一番星を見上げるように詩のことを考えてきました。ですから、「ことばのポトラック」にお誘い戴いたことがとてもうれしい。詩は小説を書くときよりも緊張しますが、自分の原点として、この先も書き続けていきたいと思っています。いまの願いはあと一冊、詩集を出すこと。精進、精進!!

大竹昭子(おおたけあきこ 文筆家)
1950年東京生まれ。紀行、写真、エッセイ、小説、美術館散歩、街歩きなどジャンルにかまわず、書きたいものを書いてきた。2007年にトークと朗読の会「カタリココ」をスタート、大震災後に「ことばのポトラック」を提唱し継続中。著書に『図鑑少年』『随時見学可』『ソキョートーキョー』など。最新刊は日本写真について考察した『彼らが写真を手にした切実さを』。

平田俊子(ひらたとしこ 詩人・作家)
1955年生まれ。詩集に『(お)もろい夫婦』『ターミナル』(晩翠賞)『詩七日』(萩原朔太郎賞)『現代詩文庫・平田俊子詩集』(以上、思潮社)『宝物』(書肆山田)など、小説に『二人乗り』(野間文芸新人賞)『殴られた話』『スロープ』(以上、講談社)『私の赤くて柔らかな部分』(角川書店)など、エッセイ集に『きのうの雫』(平凡社)などがある。

小池昌代(こいけまさよ 詩人・作家)
『水の町から歩きだして』から『コルカタ』まで、詩とのつきあいは長い。小説では、『タタド』で海、『怪訝山』では山、『転生回遊女』においては木を、柱に置いた。人間の内外を覆う、どよどよとした自然に興味がつきない。詩のアンソロジー『かがやけ・詩』全5巻や『通勤電車でよむ詩集』など、ここ数年は、詩の「奴隷」と化して働いております。新刊に、長編小説『弦と響』、書評集『文字の導火線』。

ミーヨン(写真家・文筆家)
1963年ソウル生まれ。88年にフランスに渡り、パリで写真を学ぶ。90年に来日。写真と文章による表現に取り組む。著書に、『I was born ソウル・パリ・東京』(松柏社)、『いまここにいるよ』(偕成社)、『LOVE LAND』(PHP研究所)、『月と太陽と詩と野菜』(角川春樹事務所)などがある。

 唐作桂子(からさくけいこ 詩人・編集者)
1970年生まれ。2010年、第一詩集『断食の月』(書肆山田)。現在はマタニティ期特有のゆったりした時間の流れに心身をまかせている。ずっと気になっていたブラジルポルトガル語をかじりはじめたが、そのくぐもったような発音の予想以上の繊細さをまえに遅遅として進まず……。それでも未知の言語にふれるのは心地よい刺戟となる。

文月悠光(ふづきゆみ 詩人)
1991年、北海道札幌市生まれ。2008年、第46回現代詩手帖賞受賞。 10年、第一詩集『適切な世界の適切ならざる私』で第15回中原中也賞、第19回丸山豊記念現代詩賞を受賞。現在、東京都内の大学に在学中。 文芸誌を中心に、詩、書評、エッセイなど発表している。
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